外壁塗装の見積りをもらった後、ふと「このタイミングで看板も新しくするべきかな」と考える方は、意外と少なくありません。看板業者としてご相談を受けていて、この「ついで」の判断には、タイミング・コスト・意思決定の順番という3つの観点があると気づきました。
今回は、外壁塗装や大規模修繕を予定されているオーナー様に向けて、「足場があるうちに看板も検討する」という選択肢の全体像を整理します。実際にこのタイミングで看板一式のリニューアルを施工させていただいた事例も交えて、お伝えします。
なぜ「ついで」の相談が増えているのか
近年、外壁塗装のタイミングで看板のリニューアルをご相談いただくケースが増えています。背景には、次のような事情があります。
・築10〜15年の建物で、外壁も看板も同時期に経年劣化を迎える
・看板単体のリニューアルより、足場共有によるコスト抑制効果が大きい
・ブランドイメージ刷新を、外壁+看板で一気に進めたいオーナー様が増えた
・事業承継・リブランディングのタイミングに合わせる需要
特に注目したいのが、2つ目の「足場共有」です。看板の新設・リニューアルで最もコストに響くのが、実は看板本体ではなく「足場や高所作業車のレンタル費用」というケースがあります。外壁塗装で既に足場が組まれているなら、この費用が実質的にかからない状態になります。
「ついで」で検討したい3つのこと
外壁塗装のタイミングで看板を見直す際に、押さえておきたい3つの観点をご紹介します。
1. タイミング:足場があるうちは、高所作業の制約が消える
通常の看板工事では、高所作業車のレンタル(1日3〜5万円)、交通誘導員の配置、周辺への配慮——といった、設置以外のコストが積み上がります。
外壁塗装で足場が組まれるタイミングであれば、これらのコストが外壁工事側で賄われており、看板工事側では実質的に発生しません。特に建物の最上部や、電線が輻輳して高所作業車が入りづらい現場では、「足場があるうちしか現実的に施工できない」場所もあります。
2. コスト:施工費を外壁工事と共有できる
外壁塗装の工程には、足場費・交通誘導員費・周辺養生費が含まれています。看板工事を同時期に行うと、これらの共通コストを分担できるため、看板単体で工事するより総コストを抑えられます。
弊社が過去に施工させていただいた案件では、別日で看板工事を行った場合と比較して、総コストが2〜3割抑えられたケースもあります。
3. 意思決定の順番:外壁色→看板色ではなく、同時に決める
看板デザインを後から考えると、外壁の色・質感に看板を合わせる形になります。これは一見自然に見えますが、実は選択肢を狭めている判断でもあります。
ブランドカラーが明確な店舗であれば、「看板の配色→外壁の色」を先に決めて、外壁をそれに合わせたほうが、全体のブランドイメージの統一感が出せます。両者を同時に設計する発想が、「ついで」のタイミングでは可能になります。

事例:ニューたじま様の塔屋看板
各務原市のビジネスホテル・ニューたじま様の看板一式リニューアルは、まさにこの「足場活用」の典型例でした。
ニューたじま様の建物周辺は、敷地周りに電線が輻輳しており、通常の高所作業車では塔屋(建物最上部)まで届かせるのが難しい現場です。2024年の正面看板施工時も、電線を避けながらの慎重な作業が必要でした。
2026年9月の塔屋看板新設は、ビル全体の外壁塗装工事に合わせて足場が組まれるタイミングで実施。これにより、通常では施工困難だった塔屋西面・東面上部・正面北面上部の3箇所に、合計6枚の看板を新設することができました。「足場があったからこそ可能になった」案件です。

「ついで」が向かないケース
一方、次のようなケースでは「ついで」のリニューアルが向きません。
・看板デザインがまだ固まっていない(デザイン校正を急いで妥協すると後悔が残る)
・外壁塗装の工期が極端に短い(1〜2週間程度で看板工事を間に合わせるのは困難)
・看板位置の変更を伴う(建築確認申請・条例の確認に時間が必要)
・既存看板が十分に機能している(劣化が軽微で、リニューアルの必要性が低い)
これらに該当する場合は、「ついで」ではなく、看板工事を独立したタイミングで検討する方が、結果的に良い仕上がりになります。
外壁塗装業者との連携が成功のカギ
外壁塗装の「ついで」で看板をリニューアルする場合、外壁塗装業者と看板業者の間で、事前の連携が必要になります。足場の設置期間、養生の範囲、工程の順序——これらを事前に調整しておかないと、現場で「看板工事ができるタイミングが取れない」という事態になります。
弊社では、外壁塗装業者との工程調整も含めてサポートします。「外壁塗装は既に発注済みだけど、看板も同時にお願いしたい」というご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

締めに:まずはタイミングの共有から
外壁塗装や大規模修繕のご予定がある方は、「足場が組まれる時期」を看板業者にも共有していただくと、同時施工の可能性を一緒に検討できます。別工事で看板をリニューアルするより、総コストが抑えられ、ブランドイメージの統一感も出しやすいという、二重のメリットがあります。
看板のリニューアル、または外壁塗装と合わせた一式施工をご検討の方は、岐阜県可児市のかんばん製作のワンズまでお気軽にご相談ください。足場の活用タイミングから、素材・デザイン・工程調整まで、一緒に組み立てます。
