商業施設やイベント会場で私たち市民の安全を守る警備会社。警備員の姿を見れば多くの人が安心感を抱きます。そしてその「安心感を伝える力」は警備会社の看板も同様に持っているポテンシャルです。看板を通じて安心感を伝えることは警備業社のブランド価値を高めることにもつながります。この記事では、警備会社の看板デザインのポイントについてご紹介します。
◇警備会社における看板の重要性~第一印象が信頼を左右する~
「この警備会社、本当に信頼できる?」と疑問を感じさせないためには、看板の第一印象が最も大切です。警備会社にとって、看板は「頼れる警備の相棒」となり、「営業マン」としても働いてくれるのです。ここでは、「なぜ警備会社の看板が重要なのか?」「信頼される看板のデザインとは?」 というテーマで解説します。
なぜ警備会社の看板は重要なのか?
警備会社の看板は、警備の質や会社の信用を一瞬で判断される材料になります。
- 「第一印象の7秒ルール」
人が初めて見たものに対して受ける印象は、最初の7秒以内に決まると言われています。看板が汚れていたり、古びていたりすると、「この会社はしっかりしていないのでは?」 と疑念を抱かれかねません。
- 「看板=会社の姿勢」を表す
清潔でわかりやすい看板は、「私たちは真摯に仕事をします」 というメッセージに。逆に、汚れたり文字が読みづらい看板は、「管理体制が整っていない」 という印象を与えます。
警備会社は「安全」を売りにするビジネスです。看板自体から「安心できそうか?」を判断されるのです。
信頼される看板の条件
警備を依頼したくなる看板とはどのようなものでしょうか。デザインを通じて顧客から信頼を獲得するためには、いくつか意識すべきポイントがあります。下記の要素を考慮してみて下さい。
① デザインがシンプルでわかりやすい
- ロゴは「盾」「カメラ」「人の目」など、警備業を連想させるアイコンで分かりやすくアピールしましょう。
- 「青」「紺」「白」といった色は安心感を演出する効果があり、警備業に適します。赤や黒ばかりだと威圧的に見える場合もあるので注意しましょう。
- フォント(文字)は太く読みやすく、が基本です。読みやすい文字は親切なイメージを強化します。
② 必要な情報が一目でわかる
- 会社名・電話番号を大きく表示しましょう。緊急時にすぐ連絡できることが安心感につながります。
- 「24時間対応」「防犯パトロール実施中」など、信頼の醸成につながるサービス内容を看板でアピールしましょう。
③ キレイにメンテナンスされている
- 看板の汚れ・剥がれ・色褪せはNG。「管理が雑」と思われてしまうと信頼を損ねます。
- LED照明を設置するのも良いでしょう。夜間に明るくなることは地域住民の安心につながります。防犯会社ならではの配慮といえます。
◇業務内容が伝わる!わかりやすい情報設計とレイアウトの工夫
「この警備会社、どんなサービスを提供しているんだろう?」。看板を見た人がそう思ったとき、「すぐに答えが見つかる」ことがビジネスチャンスにつながります。警備会社の看板は、単に「会社の名前」を表示するだけはもったいありません。「どんな業務を行っているか」まで直感的に伝えられる看板を目指しましょう。ここでは、「どうすれば業務内容を効果的に伝えられるか?」 について、情報設計とレイアウトの観点から解説します。
なぜ「業務内容」を看板に載せるべきなのか?
警備会社の看板に「業務内容」を明記する最大のメリットは、「潜在顧客のニーズに即応できる」ことです。
◯具体的なサービスが伝わると、問い合わせが増える
- 「24時間の警備体制」「イベント警備に実績」「最新防犯カメラ設置」など、提供サービスを明記することで、必要な人の心に刺さる看板になります。
◯地域住民との信頼構築につながる
- 「××学区で見守りパトロール実施中」など、地域に密着した取り組みをアピールすることで、地域住民からの信頼を得やすくなります。
◯競合他社との差別化が図れる
- 同じ「警備会社」でも、「何を強みとしているか」を明確にすることで、顧客に提供できる独自のメリットを打ち出せます。
「パッと見でわかる」情報設計のコツ
① 優先順位を決める(「何を最も伝えるべきか?」)
看板に載せる情報は、「社名」「連絡先」「業務内容」の3つが基本です。この中で優先順位をつけていきましょう。
- 「会社名」 → 一番大きく、目立つ位置に。
- 「業務内容」 → 簡潔に箇条書き(例:24時間警備/イベント警備/防犯相談)すると分かり易いです。
- 「電話番号」 → すぐに連絡できるよう目立つ色やフォントに。
② 専門用語は避け、誰でもわかる表現にする
- ×「機械警備・常駐警備」ではイメージは伝わりません。
- ○「防犯カメラ監視・現場に警備員常駐」のような表現は親切です。
③ アイコンやピクトグラムを活用
- 「監視カメラ」「警備員のシルエット」「目のマーク」など、視覚的に業務を伝えることで、文字だけよりも直感的に理解してもらえます。
レイアウトで差をつける!見やすい看板のポイント
◯情報の「グルーピング」で整理する
- 会社名とロゴ → 上部に固めて配置
- 業務内容 → 中央付近(箇条書き)
- 連絡先 → 下部(電話番号は特に目立たせる)
◯フォントの太さや色で「重要度」を表現
- 会社名 → 太字+最大サイズ
- サービス内容 → 中太+箇条書き
- 電話番号 → 赤や黄色で囲み、目立たせる
◯余白をしっかり取る
情報を詰め込みすぎると読みづらくなります。スッキリとしたレイアウトを心がけましょう。
◇設置場所別の活用法~建物・現場・車両に合わせた展開~
警備会社の広告戦略を考える上で、設置場所別に最適な活用法を取り入れることが重要です。「せっかく作った看板なのに、思ったほど効果がでない…」という場合、「設置場所に合わせた設計」ができていないことが原因かもしれません。ここでは、建物・現場・車両の3パターンに分けて、活用術を解説します。
【事務所看板】会社の”顔”としての演出法
事務所に設置する看板は文字通り会社の「顔」です。「ここに警備会社がある」「こんなサービスを提供している」ということが伝わるようなデザインに仕上げましょう。
① サイズは”ちょっと大きめ”が正解
→ 車で通り過ぎる人にも見えるように、最低でも縦60cm×横180cmはあると良いです。看板を大きくしたら問い合わせが2割増えたという事例も!
② 夜も光るメリット
「24時間対応」の警備会社は看板に照明を設置するようにしましょう。看板自体が真っ暗では、説得力が不十分です。
③ サービスがパッとわかるデザイン
「防犯カメラ設置」「イベント警備」など、主要サービスをアイコン付きで表示します。「無料防犯相談」など、問い合わせのハードルを下げる情報を含ませるのも効果があります。
【現場看板】臨時設置で効果倍増のコツ
警備会社には工事現場やイベント会場で臨時に設置する看板もあります。
・注意看板を「2段構え」で設置
複数の看板を設置することで、見落とされる可能性が減り、関係者以外の立ち入りが半減させる効果があります。
・外国語でも表記する
「立入禁止」だけではなく、英語・中国語も併記しましょう。最近は外国人観光客らのトラブルも増えており、外国人が多い地域では多言語対応が求められてきています。
・意外と見落とす「撤去時期」
「工事終了後も看板が放置…」という状況は、警備会社のイメージダウンになります。忘れないように警備期間の日付を入れておくと良いでしょう。
【車両看板】走る広告塔の驚きの効果
パトロール車は「移動する広告塔」になり得ます。
・効果的な3つのポイント
- 電話番号は「大きく」
→ 走行中の車からでも見える大きさが理想です。
- QRコードで即アクセス
→ パトロール車の信号待ちや駐車中に、通行人がスマホでアクセスできます。
- 業務エリアを明示
→ 「〇〇市対応」と書くだけで地域へのアピールになります。
◇まとめ
警備会社の看板は、「この会社に任せて大丈夫か?」 を判断する最初の基準です。洗練されたプロフェッショナルなデザインや必要情報の明記、適切なメンテナンスによって顧客からの信頼を勝ち取りましょう。ご紹介したポイントを押さえることで、「この会社に依頼しよう」と思わせる看板を制作できます。ぜひ、自社の看板を見直して、より効果的な情報発信を実現してください!