
看板はお店や会社の「顔」であり、顧客との接点として街中で最初にアプローチする大切なツールです。しかし、「看板を作りたいけど、どれくらい費用がかかるのか?」と不安に感じられる方も多いでしょう。この記事では看板の種類やサイズごとに必要となる経費の目安をご紹介します。見積もりの際にチェックすべきポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみて下さい。
◇看板の種類別(壁面・袖・自立・スタンド等)価格レンジ
最初に、看板の代表的な種類ごとに、おおまかな価格のレンジをご紹介します。看板の主な種類である「壁面看板」「袖看板」「自立看板」の3つについて、まとめました。同じサイズでも、素材や工事の難易度、必要な許可申請などによって費用は大きく変わりますので、あくまでも目安として、ご自身の店舗や会社に合った看板タイプの参考にしていただければ幸いです。
◎壁面看板:建物に直接取り付ける看板
壁面看板は、その名の通り店舗やビルの壁面に直接取り付ける、最も一般的な看板です。
看板自体の制作費に加え、足場が必要な高所への取り付けの場合、工事費用が追加されます。
主な価格レンジの目安:
- 小サイズ(幅1m×高さ0.5m程度):約10万円~30万円
- 中サイズ(幅3m×高さ1m程度):約30万円~70万円
- 大サイズ(幅5m以上):70万円~150万円以上
素材によって価格が変わり、アクリルや樹脂は比較的安価ですが、金属やLED内照式は高額になる傾向があります。
◎袖看板:道路側に突き出た看板
袖看板は、建物の壁面から道路側に向かって直角に突き出している看板です。ビルなどでよく見られます。
歩行者や車からの視認性が高く、店舗の存在をアピールしやすい形状です。
主な価格レンジの目安:
- 標準サイズ(幅1~2m程度):約20万円~50万円
- 大型・デザイン性の高いもの:50万円~100万円以上
支柱の強度や風圧に対する構造が重要となるため、設計・施工費が比較的高くなります。また、道路への突き出しには、建築基準法や道路法に基づく許可が必要な場合があります。
◎自立看板・スタンド看板:地面に独立して立つ看板
自立看板は、地面に基礎を作り、そこに看板を設置するタイプです。
建物から離れた場所での店舗アピールに効果的です。
主な価格レンジの目安:
- 小型スタンド看板(高さ1~2m):約15万円~40万円
- 中型自立看板(ポール型、高さ3~5m):約40万円~80万円
- 大型モニュメント看板(複合構造):80万円~200万円以上
コンクリート基礎工事や、大型の場合は構造計算が必要となるため、設置費用は高くなる傾向があります。ただし、その分視認性が高く、広い範囲から認識できるメリットがあります。
◇相見積で比較すべき項目(仕様・工事範囲・保証)
複数の業者から見積もりを取り、比較検討する「相見積もり」は、適正な価格を知り、信頼できるパートナーを選ぶための最も有効な方法と言えます。しかし、単に提示された総額の数字の大小だけを見て判断するのは危険が伴います。同じように見える見積もりでも、その内実を詳しく見比べなければ、後々思いがけない追加費用が発生したり、アフターサポートが得られなかったりする可能性があるのです。以下では、後悔しない判断をするために、見積書を「仕様」「工事範囲」「保証」の3つの観点から正しく比較するポイントを解説します。
◎「仕様」を詳細に比較する
看板の見た目や大きさが同じでも、使用されている素材や工法、施工技術によって品質・耐久性・価格は大きく異なります。以下の項目が具体的に明記されているか、各社の見積もりで確認しましょう。
- 使用素材:面板(アルミ複合板、FRP、ステンレスなど)、文字(カッティングシート、立体成型文字、発光ダイオードなど)、塗装の種類(屋外対応の紫外線劣化に強い塗装か)など。
- 照明の仕様:照明方式(LED、蛍光灯)、照明器具のメーカーやグレード、消費電力、寿命、交換の容易さ。
- 構造と設計:大型看板の場合、構造計算書の有無、基礎の設計、風圧対策が適切になされているか。デザイン料が別途か含まれているか。
◎「工事範囲」を明確に確認する
看板の設置には、本体の制作費以外に多岐にわたる工事が付帯するものです。これらが明確に区分されて記載され、すべての見積もりで同じ範囲で計算されているかを比較することが、隠れコストを暴く鍵です。
- 設置工事費:高所作業車(バケット車)やクレーンなどの重機使用料、作業員の人件費。
- 付帯工事費:電気工事(分電盤からの配線引き込み)、コンクリート基礎工事、既存看板の撤去と廃棄処分費。
- 申請関連費:自治体への「屋外広告物設置許可」申請の手続き代行費、必要に応じた「道路使用許可」申請の費用。
◎「保証とアフターサービス」の内容を見極める
看板は屋外に設置され、長期間にわたって雨風や日光にさらされる建造物です。施工が完了した後のサポート体制は、業者の信頼性とお客様の安心を左右する非常に重要な要素です。
- 保証期間と保証範囲:施工不具合に対する保証期間が設けられているか。加えて、素材の自然劣化(変色、剥離など)に対する保証範囲はどうか。
- メンテナンス提案:定期的な点検や清掃、照明の一斉交換などのメンテナンスプランを提案してくれるか。
- 継続的なサポート:看板のリニューアル時や、何か不具合が生じた際の対応窓口は明確か。
◇コストを抑える調整ポイント(削っていい所/ダメな所)
看板制作の見積もりを受け、予算と照らし合わせて調整を考える際、どこを削っていいのか、削ってはいけないポイントはどこなのか、判断に迷うことはありませんか。安さだけを追求すると、後々の維持コストや安全性に問題が生じる可能性があります。ここでは、コストを抑えながらも看板としての機能と価値を高く維持するために、抑えておくべき点を解説します。
◎削っても良いポイント:検討可能なコスト調整項目
ここで挙げる項目は、予算に応じて仕様を変更したり、オプションを見直したりすることで、総額を調整できる可能性のある部分です。業者とよく相談し、どの程度の影響があるのかを確認しながら検討しましょう。
- デザインの複雑さ
- 内容:多数の色を使用したフルカラー印刷、非常に細かい文字やロゴ、曲面や特殊形状への施工など、工程と時間がかかる複雑なデザインはコスト上昇要因となります。
- 調整案:使用色数を減らす(スポットカラー化)、細部をシンプルな形状にまとめる、平面施工に変更するなど、デザインをスッキリさせることで制作コストを抑えられます。
- 素材のグレード(機能が同等の場合)
- 内容:看板の面板やフレームなど、同じカテゴリーの中にも価格帯の異なる複数の素材があります。例えば、高級感な特殊素材ではなく、標準的な耐久性を持つ汎用素材を選択する方法があります。
- 調整案:業者に複数の素材オプションとその価格差を提示してもらい、予算と耐久性のバランスを比較して選択します。ただし、耐久年数や保証条件が変わらないかどうかは必ず確認しましょう。
- 照明の方式とメーカー
- 内容:同じLEDと言っても、国内外のさまざまなメーカーやグレードがあり、そこには価格差が生じます。また、面全体を均一に照らす「全面発光」から、文字部分だけを照らす「文字発光」に変更するなどの選択肢も検討の余地があります。
- 調整案:照明の寿命や消費電力(ランニングコスト)を考慮した上で、コストパフォーマンスに優れた照明方式やメーカーを選択しましょう。ただし、輝度や品質の最低限の基準は確保する必要があります。
- 付属的なオプション
- 内容:遠隔地での点滅制御、特別な防犯対策、通常の清掃範囲を超えた高所メンテナンス契約など、必須ではない付加機能です。
- 調整案:初期投資を抑えるため、これらのオプションは後付け可能か、将来的に追加できるかを確認し、最初は最小限の構成とすることも一案です。
◎削ってはいけないポイント:絶対に妥協すべきでない核心項目
ここで挙げる項目は、看板の安全性、合法性、そして長期的な信頼性の根幹をなす部分です。これらのコストを削ると、大きなリスクや追加出費を招く可能性が高いため、基本的に妥協すべきではありません。
- 構造の安全性に関する設計と工事
これは最優先されるべき項目です。特に自立式看板や大型の袖看板では、風圧や積雪に耐えるための「構造計算」に基づいた設計と、それに沿った厳格な基礎工事・取り付け工事が不可欠です。これに不備が生じると、倒壊の危険性が高まり、甚大な損害と責任問題を引き起こします。
- 法的な申請と許可取得
屋外広告物の設置には、建築基準法や各自治体の条例に基づく「屋外広告物許可」が必要です。手続きを怠ったり、不正確な申請をしたりすると、設置後の是正命令や罰金、最悪の場合は撤去命令の対象となります。確実に許可を取得するための適正な費用として認識すべきです。
- 基本的な防水・防錆処理
看板は雨風にさらされます。パネルの継ぎ目や取り付け部分の防水処理、金属部の防錆処理(サビ止め塗装や素材そのものの選択)を省略すると、内部から腐食や故障が進み、短期間で修復や交換が必要になります。かえって高くつくリスクが高いでしょう。
- 適正な保証とアフターサービス
安価な見積もりを提示する代わりに保証期間を短くしたり、アフターサービスを一切含まなかったりする業者には注意が必要です。適正な保証は、業者が自らの施工と製品に責任を持っている証です。万が一の不具合時の修理費が全て自己負担になれば、初期費用の安さは意味をなしません。
◇まとめ
看板制作において重要なのは、単なる初期費用ではなく、安全性・合法性・耐久性を含めた「総合的コスト」を見極める視点です。適切な相見積もりと、最低限の必要条件を損なわない賢いコスト調整により、資産価値を長期的に支える看板を実現できます。私たちワンズプランニングは、岐阜県内・可児市内でこういったプロセス全体をサポートし、お客様の事業成長に寄与するパートナーであり続けます。






